関東への出張から帰った翌2/10(金)、また有給消化で修行の旅へ出た。今回の修行は少しトリッキーなものとなる。というのもこの旅程をブックした時点ではまだ勉強不足でいまいち自分で旅程を組み立てる事に慣れておらず、いろんなサイトで調べたPP単価が低く効率の良い路線を無理に組み合わせてしまったため強硬修行となってしまった。
今回は伊丹からではなく関空から飛んだほうが安かったので電車で関空へ向かった。西宮から関空は意外と遠く駅から空港バスで行くのが一番楽なのは承知だが、何か安く行ける方法を調べたところ大阪メトロから南海電鉄へ連絡する特別な切符が安かったので梅田のメトロで購入してみた。
梅田から大阪メトロで難波まで行き一度改札を出る。その際切符がまた出てくるので忘れず取りそのまま難波の南海電鉄まで移動。南海の改札で切符を入れてそのまま関空まで乗っていく。しかし関西って南海とか近鉄とか阪急・阪神と昔からよく聞いた球団がこんな狭い地域に密集していたんだな。小さい頃は鉄道会社とはよく知らなかった…。
関空に到着後、少し時間があったのでカードラウンジに行ってみた。Terminal2にあるNODOKAというラウンジだが、子供連れでも時間を過ごせるよう遊び場を設けているラウンジでその中のブース席を選んだのだが、正直衝立があるだけで個室感があまりなく少し残念な感じだった。いいラウンジだけど…。
さて関空からANAで那覇空港に飛ぶ。四国上空を飛びひたすら沖縄に向けて南下する。余談だが長時間飛行で暇な筆者は久しぶりにKindleアプリで読書しながら過ごすことにした。もう何年も前に買った貴志祐介さんの「黒い家」だが、何度も途中まで読んでは放置を繰り返していんだけど今回また初めから読み直してみた。これが面白くてするすると進んでいく。筆者にとって飛行機のようにある程度行動が限られた空間でなければ今の時代雑念が多くて本を読むことはないんだろう。まぁいい機会だ。
飛行機は那覇空港に到着し乗り換え口で次の石垣便を待つのみ。沖縄まで来て何もしないのはもったいないのだが今回はSFC修行で1時間半ほどの乗り継ぎではせいぜい空港を見回ることぐらいしか出来ない。大人しく石垣行きの搭乗口で待っている方がせかせかしなくて精神的に良い。石垣行きはコードシェア便の為、初めてあの緑の機体ソラシドエアへの搭乗となった。ソラシドエアの機体を見かける度グリーンが似合っていてかわいいなぁと思っていたのだがやっと乗る機会がきた。機内もさりげなくグリーンが基調になっていてやはり好感がもてる。ソラシドエアで石垣まで。
チケットをブックする時から分かっていたが、石垣には夜ついて早朝出発するので昼間の奇麗な景色を見られることはない。しかし到着時はまだ薄暗かったのでかろうじて島の形が見えた。人生初の石垣島。
外に出てみるとそれほど温かいわけではなく雨が降った後の湿気でモヤモヤしていた。石垣島で一泊する旅程なのだが宿までの道のりをよく調べていなかった。とりあえずバスで市内まで移動しようと思ったのだが、初めに並んでいたバスは既に当日の運航を終了していた。周りの人に話を聞いてみたらもう1路線市内に向かうバスがまだあるとの事だったので教えてもらったバス停で待った。しばらくして到着したバスに「博物館前」という停留所までいくか確認し乗車。各停のバスは石垣島の夜道を走るが、真っ暗なうえに街灯も少ないのでライトに照らされた範囲の家々が少し写るくらい。屋根が沖縄独特の瓦屋根が多い以外あまり南国に来た感じがしない。しかもまた雨が降り出してきたようだ。
目的の停留所で降りてひとまず今日の宿であるゲストハウスへ向かう。ゲストハウスといえど一応個室があってプライベートは確保出来そうな宿が2,000円と格安だった。歩いている途中雨が強くなってきたので傘を差しながら地図を調べる。観光で来たのであればこの雨にがっかりするのだろうが修行僧には特に問題ない。寝て早朝に起きてまた飛行機に乗って帰るだけの石垣滞在なのだから…。
予約していたゲストハウスは壁が薄いし共用施設も古かったが2,000円だし贅沢は言えなかった。パーカーを着たまま歩いたら暑くてじっとり汗をかいたので扇風機を回してみる。2月上旬で扇風機を回さなければいけないなんて、やはり南国だ。
貧乏旅とは言えど沖縄にきたらやはり食べたいものがある。ラーメンマンの筆者に沖縄そばを食わずして沖縄を去ることなど出来ない。事前に調べていた沖縄そばが遅い時間まで食べられる食堂へ向かう。「島そば一番地」という食堂だ。
そういえば朝からろくに何も食べていなくて強烈にお腹がへっていた。カウンターに座り島そば特盛とジューシーという炊き込みご飯を注文。なかなかい雰囲気のお店で店員さんも元気だ。
島そばのシンプルだけど味わい深いスープと一緒に食べるジューシーが妙にマッチしてすごく美味い。これだけで石垣まできてよかったと思う。
腹を満たしたのだがやはり石垣まで来たら当地のお酒をいただきたい。コンビニで定番のオリオンビールとちょっと微妙そうな泡盛をかってみた。部屋に帰ってシャワーを浴びてオリオンビールを飲んだが安定の味で美味しい。しかし、一緒に買ってきた泡盛のカップは薄めで飲みやすくしているのだが正直美味しくない。もっとガツンと来る泡盛が飲みたい。実はこの宿にはフリーで飲めるお酒がいつくかある事はしっていた。泡盛のカップを再利用し共用施設にある「請福」という泡盛をいれて部屋に戻って飲んでみた。
美味い!!あまり泡盛を飲んだことはないのだけど、しっかりと主張のあるお酒でこれはお土産にしたいくらい。泡盛って強いと聞いていたけど30度くらいなのね。寝酒で少し飲む分にはちょうどいい感じだ。泡盛に満足し、早朝に起きなければならない筆者は隣に音を立てないよう電気をけして11時過ぎ就寝した。
朝は5時に起床し音をたてないように出発の準備をした。やはり物音を立てにくい環境は筆者には居づらく早めに宿をたつ事にした。分かってはいたが真っ暗い石垣の道をバスターミナルに向けて歩く。雨はやんでいたが少し湿気が残っている。バス停には6時半前について出発を待った。
バスターミナルから石垣空港までは約40分の道のり。筆者以外だれもいないバスはゆっくりと空港へ向かう。相変わらず暗くて空港までの道のりは何も見えない。
7時過ぎ空港に着いたら薄明るくなってきた。空港内に入ったが売店は開店の準備でまだ空いているところが少ない。スターバックは開いていたのでコーヒーを注文ししばらく時間を潰した。貧乏旅だが妻と息子にお土産を買い保安検査を通過し搭乗ゲートに来た頃には明るくなり始めて少し島を見ることができた。
石垣から那覇へはANAの運航だ。1時間弱の短い飛行だったがここで初めて修行に対して嫌な思いが込み上げてきた。「何をしているのだろう…」という根本的な嫌悪感が一気に吹き出てきた。石垣で楽しめなかったからか、奇麗な沖縄の海をみていたからか分からないが「お金をかけてバカなことをしているなぁ」と修行を大きく否定する考えが頭の大半を占めていた。おそらく修行僧なら一度は陥る禅問答の時間なのかもしれない。なんだか心と体全体にずっしりと重い不安感が被さってきてしばらく考えを支配されてしまった。やめるなら傷が浅いうちに…。
しかし歯車を回してしまった以上遂行しなければいけない!という考えは強く、止めてしまう怖さも相まって継続する気持ちが若干上回っていた。那覇へ着く前にそういうモチベーションにすぐ切り替えられたのはとても良い事だったし、ここで禅問答を行ったこともよい出来事だった。修行は奥深くなければならないのである。
那覇へ無事到着し脂っこいパンを食べながらスタバのワンモアコーヒを飲んだが短時間にコーヒーを飲みすぎて胃に結構な負担をかけてしまった。関空へは那覇の奇麗な海をみながらのフライトとなった。沖縄の海は綺麗と言われているが上空から見ただけでも十分奇麗だ。
関空へ到着した。このまま家へ帰りたいのだが修行はまだ続く。本日は関空から一度千歳へ飛び釧路往復の修行日程となっている。今回の修行は日本のほぼ最西端から最北端まで飛ぶ修行だったため服装は凄く悩んだ。沖縄に防寒着などもっていきたくないし北海道では防寒着が必要。間をとってシャツにパーカーという格好をしてきた。北海道ではターミナルからほぼ出ることはないのでなるべく軽装で行きたかったこともある。縦に長い日本の縦断は服装に気を使わなければならない。
関空から筆者の住む西宮近くの大阪湾を旋回して飛行機は北海道へ向かう。真下に家があるのになぜ北海道まで行かねばならぬ…と考えていたら仁徳天皇の古墳がよく見えたので気分が紛れた。
新千歳へは日本海を通過しながら向かっていく。この時のことはよく覚えていないが北海道へはもう5年以上いっていないと気付いた。北海道へ行くといっても飛行場から出ることはないのだけど…。
津軽海峡を越えて北海道が見えてきた。同じ日本なのに少し違った景色に見えるし懐かしさが込み上げてきた。
さて到着したが釧路への乗り継ぎ時間が非常にタイトだ。15:30に新千歳到着、15:55に釧路行きが出発。ありえないが乗り継ぎ時間だがANAの公式で予約出来たので大丈夫なのだろう…不安だ。千歳は非常に込んでいて旅行客でごった返している。乗り換えの案内の女性がいたので千歳行きを伝えると無線機でどこかへ何か連絡していた。乗り換え口を案内され搭乗口へ移動。早足で移動するが人が多くてうまく移動できず思ったより乗り換えの距離が長い。気持ちは焦るのだが時間は確実に進んでいく。やっと搭乗口に到着したと思ったら何とここからバスに乗って搭乗するとの事。そんな事をしていたら確実に出発が遅れて筆者が機内へ乗り込んだ時に冷たい視線で見られるのは必至である。重い気持ちでバスに乗り込んだら後から数人乗り込んできたので少し気持ちが分散された。飛行機へのバスが出発したがこのバスが遅い遅い。滑走路を走っていくので飛行機がランディングする度に停止し飛行機が過ぎるのを待って走行を繰り返す。筆者が乗る釧路行きのプロペラ機が見えた時にはすでに出発時間は過ぎてしまっていた。
なんとか飛行機に乗り込みガラガラの機内にプロペラ独特のブルブルする音が響いた。久しぶりに乗ったプロペラ機は結構な力があり短い滑走の後一気に上空に飛び立った。相変わらずプロペラの音は独特でうるさい。しかし、この機内でお会いしたCAさんはANA史上、いやどの飛行機で出会ったCAさんの中でも一番筆者の好みの奇麗な方で、大人の落ち着いた感じとしっとりしたアナウンスの声も素敵だった。短いフライトだったが良い気分で旅ができてとても満足な筆者であった。
釧路についてからはまた同じ機で戻らなければいけない。一応釧路に来た記念に空港の外から写真をとり駆け足でターミナルに戻った。防寒着なしでは長時間外にいられない。
釧路空港の保安検査を通過しまた同じ機内に戻る。そうもちろんCAさんも同じだ。ガラガラな機内だったのでもちろん筆者のことも覚えていてくれたようで乗るとき挨拶を交わす。これで修行僧だったことはバレバレなのだがこの前のような恥じらいはあまりない。このCAさんとは飛行中少し会話をしたような気がするが何を話したかは忘れてしまった。あまり直視もできなかった気がする…。
飛行機はあっという間に新千歳に到着し後ろ髪をひかれるまま機内を後にした。CAさんの余韻に浸る間もなく乗り換え口に走らなければいけない。なんと今度の神戸行は20分しか乗り換え時間がない。20分前といえばもう搭乗が始まっている時間。あの広い観光客でごった返す千歳空港で20分で乗り換え…考えたくない。アプリを見ながら搭乗口の番号へ早歩きで向かう。搭乗口へ着くとまだ搭乗は始まっていない。5分だけだが遅延しているようだった。少し余裕がありそうだったので定番のマルセイバターサンドをお土産に買って登場した。
朝からの強硬日程で石垣→那覇、那覇→関空、関空→新千歳、新千歳→釧路、釧路→新千歳、新千歳→神戸という日本縦断プラス関西まで戻ってきた。もう何が何だか分からないが朝パンを食べたきりでお腹は減っている。三宮ですき家の牛丼大盛りを紅ショウガたっぷりで頬張り阪急で西宮へ。もう一生の中でこんな移動をする事はないだろう。1泊2日で6,962プレミアムポイントを稼ぎトータル12,552ポイントとなった。なんだか少し先が見えてきた気がする。明日は息子と遊びたい。
# | Date | Departure | Connect | Arraival | Cost | Earned PP | Sub total PP | % to SF | Unit PP price |
1 | 1/18 | ITM | – | FUK | 830 | 830 | 1.7 | ||
2 | 1/19 | FUK | – | ITM | 830 | 1,660 | 3.3 | ||
3 | 2/2 | ITM | HND | NTQ | ¥11,480 | 1,130 | 2,790 | 5.6 | 10.2 |
4 | 2/2 | NTQ | HND | ITM | ¥12,800 | 1,130 | 3,920 | 7.8 | 11.3 |
5 | 2/6 | ITM | – | HND | 820 | 4,740 | 9.5 | ||
6 | 2/9 | HND | – | ITM | 820 | 5,560 | 11.1 | ||
7 | 2/10 | KIX | OKA | ISG | ¥18,020 | 1,878 | 7,438 | 14.9 | 9.6 |
8 | 2/11 | ISG | OKA | KIX | ¥18,420 | 1,878 | 9,316 | 18.6 | 9.8 |
9 | 2/11 | KIX | CTS | KUH | ¥13,280 | 1,603 | 10,919 | 21.8 | 8.3 |
10 | 2/11 | KUH | CTS | UKB | ¥19,840 | 1,603 | 12,522 | 25.0 | 12.4 |
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